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【プレイ感想】シロネ・ザ・ドラゴンガール【レビュー】

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『シロネ・ザ・ドラゴンガール』のプレイ感想とレビュー。

#概要

プラットフォーム
PS4/Steam/Switch
発売日
PS4:2022/12/1 Steam:2022/3/10 Switch:2022/9/29
メーカー
Oimoland(販売元:フライハイワークス)
ジャンル
アクション
キャッチコピー
竜娘と不思議な幽霊城のナゾトキ脱出劇。

開発元は「Oimoland」、販売元は「フライハイワークス」。どちらも知らない会社名だったが、これを機に覚えたい名前である。

少し調べてみたところ、「Oimoland」は個人のゲーム開発サークルであるらしい。

開発実績としては、今作(シロネ・ザ・ドラゴンガール)と、R18のアダルト向け作品(やみの不思議な館)の二本のみの模様。※ちなみに、今作は全年齢対象のノーエッチなゲームです。

現在3作目を開発中とのことらしいので、勝手に期待しておこうと思う。なぜかって?それぐらい今作が気に入ったからだよ。

「フライハイワークス」については、多数の販売実績がすぐに出てきた。元々アークシステムワークスに所属していた人間が立ち上げた会社とのことで、その辺のパイプは十分にあったという事なのだろうか?

ジャンルは「アクション」であるが、やることのほとんどはパズルなので、バチバチに殴り合うような戦闘は無い。

某バンディクーのような、シビアなアスレチックを楽しむアクション…という方向性でもない。純粋なアクションパズルといった感じ。

#戦闘(ゲーム性)

レビュー1

THE・シンプル。

上でも書いたが、今作のゲーム性は3Dアクション+パズルといったところ。

そこまで手の込んだ作りでは無いが、これはこれでシンプルで悪くない。

〇. 操作がシンプルで、かつレスポンスが良い

行えるアクションは…

  • 移動
  • ジャンプ(二段まで可能)
  • 尻尾攻撃
  • しゃがむ&ハイハイ
  • 物を持ち運ぶ
  • 特定の印が付いているところへのワープと橋掛け(ストーリー途中で解禁)

以上。

複雑な操作やシステムは存在せず、「特定のオブジェクトを特定の場所へ運ぶ」、「ジャンプを駆使して足場を渡る」、「巨大な敵から隠れる」…という程度のアクションしか要求されない。

操作は単純だが、その操作性が良好。「癖が強すぎて思い通りに動かせない」というストレスが一切無かった。

個人的に、3Dアクションのインディーズゲーは操作性に何らかの癖がある印象が強いので、そこがクリアできていたのは評価点。

〇.立体的なギミックとマップを利用したパズル

3Dゲームならではの、考え甲斐のあるパズルは安定した面白さがある。

ゴールを確認し、動かしたギミックが動く先を確認する。そこから解放される移動先へ移動し、パズルを一歩進める。

これを繰り返し、スタート地点からゴールまで操作キャラを自分の頭と手で運んでいく。

この、着実に一手ずつ進行していく面白味は、今作にもきちんと存在していた。

パズルの難易度が程よいということもあり、終始パズルにやりがいがあった。

△.シンプルが故に新鮮味は薄い

ゲームシステムに奇抜な特徴があるわけでは無いので、新鮮味は薄い。人によっては物足りなさを感じるかもしれない。

ゲーム性に手堅い楽しさはあったが、未知なる新しい刺激を求めるのは間違い。

あくまで、ゆるいアクションと、それに反してしっかりと設計されているパズルを解くのを楽しむゲーム、という印象を受けた。

#グラフィック

レビュー2

主人公がかわいい。これが全て。

ここに魅力を感じられたなら、今作はきっと満足いくはず。少なくとも、筆者は満足してしまった。ちょろい。

その一挙手一投足が愛らしく、無駄にカメラを動かしてはあれやこれやと見回したくなってしまう。

正に生まれてきてくれてありがとう。作ってくれてありがとう。そんな気分にさせてくれるキャラクターである。

「こんな駄文じゃ魅力が伝わらない」って?じゃあ購入して遊んでみろ、飛ぶぞ。

ちなみに、収集要素を集めると、それと引き換えに新たなコスチュームや髪型がアンロックされる。

豊富なパーツをフル活用し、”自分好み”のシロネちゃんにカスタマイズして友達に差を付けろ!

#ストーリー・キャラクター

レビュー2

”それらしい感じ”はある。

ストーリーは、「謎の城で目覚めた竜娘のシロネが、様々な仕掛けを解きながら途中で出会う仲間たちと共に脱出を試みる」というシナリオ。

脱出しても、なぜかその後「最初に目覚めた城内の一室に戻される」という奇妙な呪いを施された城内において、異形のスライムとパズルを突破しながら、真相と脱出路を探していく…というのが全体の流れ。

中盤あたりでなんとなくシロネの正体と話のオチが読めてしまったが、それでも話の落としどころとしては順当だと感じられたし、「そういうことね」という気分にはきちんとなれた。

よって、話に関しては「減点要素は無かったかなぁ」という印象。特に大きな加点要素も無かったが。意外性は薄いが、素直に楽しめるレベル。

キャラに関しては、主人公の可愛さが強烈すぎた。以上。

…という、頭ちょろゴンガールな感想は置いといて、全体的にゆるかわなデザインが多かった。

毒のある嫌味っぽいキャラは登場せず、このゲームの雰囲気全体に漂う”ゆるくて優しい”ノリを阻害するものが無かったのは好印象。

気分が落ち込むようなシーンや展開も無かったので、疲れている時やゆったり遊びたい時にはおあつらえ向きのソフトだったと思う。

#システム・その他

親切な気配りはきちんとされている。

最近のゲームらしく、親切に作られている点が多い。

〇.チャプターセレクトがある

今となってはあって当然になりつつあるが、それでもきちんと用意されているというのは加点要素。

特に、今作はチャプターが進んでしまうと戻れない仕様になっているので、どこからでも気軽にやり直せるのはとてもよろしい。

〇. 収集物の収集状況の確認が出来る

これまた親切要素。チャプターセレクトの画面から確認が出来るのだが、各チャプター毎に確認することが出来る。

どこにどれだけ取り逃しがあるのかというのを確認できるというのは、シンプルにありがたい。

×.ボリュームが薄い

お手頃価格のインディーズゲーという事で、これはもう仕方がないっちゃ仕方がない。

参考までに、筆者は本編クリアに初見で3時間程度しかかからなかった。

今作は、本編しか遊べるコンテンツが存在せず、軽いやり込みとして存在する収集要素も数が少ないため、遊び終わるのはかなり早い。

総じて「もう少しボリュームがあれば嬉しかったかな」という印象を受けた。全体の雰囲気やキャラデザが気に入っていただけに、もっと遊びたかったぞ。

#調整

中盤から歯応えが出始める。

当然のことではあるが、パズルゲーというものは答えさえ分かれば誰でも必ずクリア出来るように作られている。

今作もその例に漏れず、進める手順さえ分かってしまえば何の苦労も無くクリアできてしまう。

まぁ、その”手順を考える”という事が難しくて、パズルゲーのゲーム性を象徴するものであるわけだが。

〇.そこそこ歯ごたえのあるパズル

無茶ぶりレベルのパズルは無いが、後半のパズルは適当にやっていて解けるようなものではなかった。

正に”そこそこ”といったレベルの難しさであり、かわいいだけではない、”ちゃんとしたパズルゲーム”として成立していたのは評価点。

#総評

※このソフトを遊ぶ際、何に期待していたか、あるいは何に期待していなかったかで配点が若干ながら変化します。また、各ソフトに独自項目を10点分設けています。

期待していた項目

  • 戦闘(ゲーム性)
  • グラフィック
  • ストーリー・キャラクター
  • 調整

期待していなかった項目

  • 特になし
項目
点数
コメント
戦闘
(ゲーム性)

良くも悪くもシンプル。オーソドックスなアクションに、複数のギミックを組み合わせたアクションパズル。

画期的なシステムは無いが、古き良きアクションゲームと、ギミックを解いて進んでいくパズルゲームとしての面白さはきちんとある。

グラフィック

主人公のビジュアルが気に入れば、その時点で買い。もうこれは命をかけていいレベルで断言できる。もう一度言うぜ…主人公に惚れたなら……買うんだ。

ストーリー

キャラクター

シナリオに大きな存在感は無かったが、話のオチを見た時はスッキリとした気分にはなれた。

キャラはマスコットのような愛嬌あるものが多い。主人公は可愛い。

システム

その他

チャプターセレクトあり、オートセーブも細かい、収集物の取得状況を各チャプター毎に確認可能…と、遊ぶ上での快適さは十分。

バグの存在も見受けられず、問題は無し。

調整

結構歯ごたえがある。前半は簡単だが、後半は考えさせられる時間がそれなりにあった。

アクション要素も多少はあるが、シビアな物では無いのでそちらの心配は不要。あくまで、「パズルがメイン」と言える範疇に収まっているように感じられた。

ゆるドラゴンガール感
(独自項目)

ゆるく遊ぶにはおあつらえ向き。ふわっとしたファンタジー風な雰囲気に、妙に人が良いキャラの数々と、癒しの空間というものを体現したようなゲーム。

購入前に受けたその印象通り、最初から最後までまったりとゆるく遊べたのはとても良かった。

ただ、「ドラゴンガール」との名称がついているので、もう少しドラゴンらしいアクションがあっても良かったかな、と感じられた。小さい火を噴けるとか、軽く滑空できるとか。

そうすれば、もう少しアクションやパズルのギミックに幅が出来て、より面白くなりそうなのになぁと感じられた。

合計:
駄作
凡作
佳作
良作
名作

可愛いは正義。

キャラが可愛いと思ったのなら、その時点で購入しても後悔はしないはず。

ゲーム自体も、パズルの歯応えがあるだけで、他の部分は極めて易しい。

よって、気楽に遊んで暇を潰すにはちょうどいいソフトだったと思う。

それに加えて、優しさに満ちたあのメルヘン空間。もはや癒しそのものです。

現実やゲーム内での、あらゆる”戦い”に疲弊したそこの君。このソフトをプレイすると、身体が即座に回復するらしいぞ。

参考までに、筆者はこのゲームを遊ぶことで持病の喘息がかなり大人しくなりました。ありがたいですね。シロネ・ザ・ドラゴンガールは先進医療そのものです。

もし次回作があるのなら、もう少しアクションの幅を増やして、パズルだけではなくアクションゲームとしても色々楽しませてもらえるようにすると筆者好みなゲームになってくれそう。

勿論、キャラデザはこの路線のまま続行してくれることが前提ではあるが。

これからの時代、竜娘ブーム到来の予感…?ルリドラゴンも話題になってたよね。

終わり。


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