loading...

【プレイ感想】 Blasphemous【レビュー】

トップ

『Blasphemous』のプレイ感想とレビュー。

「Blasphemous」のプレイ感想を書いていく。

この記事は、前のブログにて2022年7月に書いた記事を移行させたものとなっております。

#概要

プラットフォーム
PS4/Switch/XboxOne/Steam
発売日
2019/09/10
メーカー
The Game Kitchen(販売:Team17)
ジャンル
アクションRPG
キャッチコピー
――敬虔にして残酷な神の意志、それは「奇蹟」と呼ばれた。

メーカーは「The Game Kitchen」というスペインのインディーゲーム開発スタジオで、販売は「Team17」がしている模様。

他に販売しているゲームだと、「Overcooked(オーバークック)」や「wormシリーズ」が挙がる…と言ってみたが、Team17のゲームで筆者が知っているものはほとんど無かった。ギリギリ、オーバークックがタイトルを聞いたことがあるかなという程度。興味があれば、Wikipediaを見てみると面白いかも。

ジャンルはアクションRPGとあるが、更に細かく言及すれば「メトロイドヴァニア」というジャンル名がより適切になる。メトロイド+キャッスルヴァニアのアレ。

インディーズゲーの王道となりつつあるジャンルだが、今作もその王道に則ったゲーム性をしている。

よく言えば王道、悪く言えば無難。適当に作っていてもある程度の形にはなるが、比較対象が多すぎるので比較もされやすいし、数が出過ぎて若干飽和気味になってきているという側面もある。この辺は一長一短と言ったところか。

#戦闘(ゲーム性)

blasphemous1

一般的なメトロイドヴァニア。

〇.遊びやすいアクション

攻撃方法は、剣による通常攻撃と奇蹟と血による魔法攻撃のみ。

アクションは、スライディング、ジャンプ、パリィ、壁蹴り(もどき)…と、一般的な物は一通り揃っている。

剣には成長要素があり、成長させられるポイントを発見していく事で徐々に解禁できるスキルが増え、攻撃力も上昇していく。

奇蹟は、熱情という名のMPを消費して放つ魔法。マップ内で発見したり、イベントを進めることで数を増やすことが出来る。種類こそそれなりには多いものの、一度に装備できる数は一つのみ。よって、数種類の奇蹟を用いた戦術を組み立てることは不可能。

血は、とりあえず撃てる遠距離攻撃みたいな感じ。奇跡と同様に熱情を消費するが、その量はかなり少ない。使い勝手がよく、様々な場面で有用。

スライディング、ジャンプ、パリィ大体はそのまま。

壁蹴りもどきは、「特定の壁に剣を突き刺して壁に掴まる」というもの。剣を突き刺した後にぶら下がり続けることが可能で、そこからジャンプして更に上に上ることもできる。ロックマンXの壁蹴りとほとんど同じような感覚で使用できるアクション。

戦闘についてはこの辺が全てであり、見ての通りありがちなシステムしか無い。しかし、だからこそ必要十分な遊びを提供できており、及第点と感じられる面白味を感じることが出来る。

〇.発見と喜びのある探索

メトロイドヴァニアらしく、探索によりキャラクターの強化やアイテムを入手する場面が多い。

ゲームを進めることで後から回収可能になるアイテムがある等、初めて訪れたマップにはもう用無し…となる事も無い。

ゲーム自体は程よい難易度だったが、探索をするのとしないのとでは明確に難易度は変わる。

メトロイドヴァニアとして、探索をすればするほど自己の強化を実感できるのは、探索のし甲斐を実感できて好印象だった。

〇.個性豊かなボス戦

今作はそこそこ歯ごたえがある難易度のゲームなので、この一般的なアクションを適切に使用しなければならない。これにより、「見て、覚えて、的確に操作する」という古き良き2Dアクションを堪能することが可能。

複雑なシステムや爽快感は無いが、難敵を純粋なプレイヤーのアクションスキルだけで撃破するのは、やはり独特の快感と達成感がある。

また、ボスの種類も弾幕系からガチの剣戟系までありと豊富。この辺も遊び応えがあってヨシ。

〇.センスのある謎解き

今作には、ところどころに簡単な謎解きもある。

ヒントはきちんと周りにおいてあるので、簡単な推理をするのが楽しかった。

特に骨の謎解きは、意外なアイテムにヒントが隠されており、個人的にちょっとセンスを感じてしまった。

謎解きを作るセンスはあると思ったので、次はラムラーナみたいな謎解きメインのゲーム作ってみてほしい。

△.オーソドックス故に、目新しさは感じられない

遊びやすいは遊びやすいが、新鮮味があるシステムやアクションは無い。

この点は2Dのアクションゲームを遊んでいる人間からすると、目新しさを感じることはほぼ無かった。

「必要なところは押さえているな」というイメージであり、良くも悪くも無難にまとまり過ぎている。

あまりこのジャンルを遊んでいない人からすると面白いのだろうが、ある程度慣れていると「ちょっと物足りないかも」と感じる部分があるかもしれない。

×.アクションの追加が無い

探索に関しては、序盤では取れないアイテムが多いが、話が進んで探索に役立つアイテムが増えてきたら少しずつその辺を回収できるようになる、という仕様。

「アクションが増えて進める道が増える」というわけでは無く、「アイテムによって道が作られて進める道が増える」という方向性。アクションが増えて新たな進み方が出来るようになるという事は一切無いので、やること自体は終始変わらない。

個人的には、アクションが増えて色んな走り方や飛び方が増える方が、遊びに幅が出来て好きだった。

#グラフィック・演出

blasphemous2

グロいが独創的。

〇.気味の悪さはピカイチ

ダークな雰囲気かつ、少々粗目のドット絵を採用しているという事もあり、ゲームの雰囲気はかなり異様である。

今までそれなりにゲームを遊んできたつもりだったが、ここまで薄気味悪いソフトは初めて触ったかもしれない。

このビジュアルだけでもかなりの存在感を発揮しており、プレイヤーに与えるインパクトは非常に大きい。

この部分は今作が持つ大きな魅力となっており、個性という観点では非常に強い味になっていたと思う。

△.グラフィックは粗いが、逆にそれが味になっている

昨今のドット絵を採用しているゲームや、他に多数リリースされているインディーズのメトロイドヴァニアゲーと比べると、ハッキリ言って今作は汚い方である。

これを「今作独特の味」と見るか、「時代遅れの低画質」と見るかは人によるだろう。

個人的には、プレイしていて「この粗さのせいでストレスを感じる」という事も無かったし、作中のあらゆる要素から感じる底知れぬ不気味さという強烈な個性を持っている今作には、むしろこのグラフィック表現が適しているように感じられた。

#ストーリー・キャラクター

blasphemous3

普通にプレイしているだけでは、ほとんど理解できない。

△.テキストを読まなければ理解できないストーリー

ストーリーの描き方に関しては、「ソウルシリーズ」の影響をかなり強く受けているのは間違いないと思われる。

ゲームの進行上では多くを語らず、その少ない情報や話の展開からプレイヤーが各々で話を補完していく感じ。

そんなストーリーの理解を確実なものとするには、アイテムに付属しているテキストをきちんと読まなければならない。

明確に「こう」と語られている話では無いので、考察や推察が好きな人は結構好きなタイプ。そうじゃなくて、「ストーリーが理解できる形で本編が進行していかないと嫌!」という人には合わない。

逆に、「戦わせてくれればストーリーなんてどうでもいいぜ!」という戦闘民族にはこの辺は気にならないと思う。筆者はこのタイプだったので、話が意味不明でも十分に楽しめた。

よって、ストーリーに関してはほとんど評価が出来ない。筆者の場合は、「聖書とかその辺の宗教的な分野をモチーフにしているのであろう」という事を感じ取るのがやっとだった。

主人公の立場や存在、協力者の背景、ボスの設定…そのほとんどが理解不能で、訳の分からないまま戦わされるので、その辺が気になって仕方がないという人はおそらく楽しめないと思う。

膨大なアイテムに付属しているテキストを全て読めばこの限りではないが、そこまでしながらゲームを遊びたがる物好きは少ないだろう。

唯一分かったのは、奇蹟という名の災厄が世界を飲み込んでおり、それに人々が苦しめられている。そこで、なぜか修道院で目覚めた主人公が奇蹟の根源を見つけるために旅を始める…という程度のこと。

考察をしてくれている有志も多少はいるみたいなので、気になる人はそちらを読んでみると楽しいかも。筆者はクリア後に少し読んでみたが、色々と理解が深まって読み応えがあって面白かった。

△.人を選ぶ描写とキャラクターグラフィック

blasphemous4

 

キャラクターは、主人公を含めて気味が悪いの一言。主人公は終始言葉を発さず、顔を見る事も無い。主人公に協力してくれる者、主人公に対立する者、主人公の行く手を阻む数多の敵…その全てが不気味で異様だった。

どことなく写実的でグロテスクな敵が多く、苦手な人は苦手だと思う。流血シーンも多い。処刑というアクションを行った際は、臓物が飛び出る描写も出てくる。グロ好きには嬉しい要素だが、グロ苦手には酷な描写。

不可解なストーリーだけでは無く、この辺も人を選ぶと思う。

#システム・その他

blasphemous5

〇.ファストトラベルが便利

アップデートで追加されたファストトラベルが優秀。逆に、これが無かったら少しここの評価は下がっていたと思う。

探索のためにあちこちをかなり移動するゲームなので、ファストトラベルがここまで細かく利用できないと不便過ぎる。使用するまでに条件があるのが面倒だが、追加してくれただけでもまだマシ。

〇.ほどよいデスペナルティ

今作の特徴的なシステムとして、罪過がある。ざっくりと言えば、ソウルシリーズの血痕に似たようなシステムであり、「死亡した際、その場所に罪過が残り、その罪過を回収しないと熱情(MP)の最大値が一時的に下がる」というもの。

重過ぎないデスペナルティであり、また回収前に死んでも罪過が消えることは無い。熱情をロストすることもなく、とりあえず回収さえしてしまえばそれですべて回復する。

それに加えて、一定量の奇蹟の涙(通貨兼経験値)を支払うという回収方法もあるので、回収できなくなるようなこともない。

死にやすいゲームであるが、死んで失うものが重くないので気軽に進められる。いい塩梅だった。

△.即死トラップ

昨今、今作のようにライフが残機制ではないゲームでは、その辺の罠はダメージを受けて終わりであることが多くなっている。

しかし、今作はそうではない。針や落とし穴というクラシックな罠にかかってしまえば、問答無用で即死である。(穴に関しては、装備次第では死ななくなるが)

今時にしてはもう懐かしく感じられる仕様であり、そういった罠地帯のエリアをプレイしている際は少しスリリングだった。遊んでいていて、無駄に力んでしまうあの感じ。

好きな人は好きかもしれないが、嫌いな人は嫌いかも。正直、個人的には好きではない仕様だった。

ただ、救いだったのはそこまで酷い針地帯が無かったという事。

やり過ぎだと感じることは無かったので、筆者のように即死が嫌いな人でもそこまでストレスを感じることは無いと思う。

×.取り逃しがあった場合でも、マップに表示されない

今作には収集物がいくらかあるが、取り逃しがあった場合でもどこを取り逃しているのかが分からない。

よくありがちな、「マップの色が変わって取り逃しがあることを教えてくれる」といった機能が無い。よって、後から取りこぼしに気付いてしまうと面倒なことになる。

一応、自分でマップにマーキングすることが出来るので、自分でマップにある程度印をつけて見やすくすることが可能。怪しいところや取れなかったアイテムがあった場合は、こちらの機能を利用して自分で目印を付けておくことで、この事態を防ぐことが出来るといえば出来る。

しかし、やはり取り逃しがあるところには、ゲーム側から自動で教えてくれても良かったのではと思う。マーキングし忘れると、最悪1から探し直さないとならなくなるのは、ちょっとプレイヤーに不親切なのではと感じられた。

#調整

blasphemous6

メトロイドヴァニアにしては簡単な方かもしれない。

〇.簡単過ぎず、難し過ぎない程よさ

人によるだろうが、個人的にはエンダーリリーズ以上ホロウナイト以下の難易度という印象だった。エンダーリリーズでメトロイドヴァニアに興味を持った人がいたら、その次のステップとしてこちらを手に取ってみるとちょうどいいかも。

「高難易度アクション」のような宣伝をされているみたいだが、メトロイドヴァニアというジャンルに慣れている人間やアクションゲームが得意な人間からすると、極々普通の難易度に感じられると思う。

〇.探索で解決できるバランス

ジャンルが「メトロイドヴァニア」、あるいは「アクションRPG」と呼称されているように、今作は探索と成長要素が物を言うゲームである。

アクションがある程度苦手でも、きちんと探索をしてキャラを強化すれば手こずる要素は無い。実際、きちんと探索をして強化要素を回収していけば、かなり簡単にクリアできた。(『全てのボス戦で回復を一切使用せずにクリアする』というトロフィーがあったぐらい、実際には控えめの難易度である)

よく分かっていない序盤こそ手こずることが多いかもしれないが、「無理だと思ったら違うルートを進んで強化要素を探す」としていけば、その内勝てるぐらいに成長していることが多い。

プレイしていて理不尽に感じられた事は無かったので、戦闘バランスの調整という面でもよく作られているゲームだった。

#総評

※このソフトを遊ぶ際、何に期待していたか、あるいは何に期待していなかったかで配点が若干ながら変化します。また、各ソフトに独自項目を10点分設けています。

期待していた項目

  • 戦闘(ゲーム性)
  • 調整

期待していなかった項目

  • グラフィック・演出
  • ストーリー・キャラクター
項目
点数
コメント
戦闘
(ゲーム性)

王道メトロイドヴァニア。ゲーム性については癖が無く、この手のジャンルを嗜んでいる人であれば問題無く遊べる。しかし、独自性の強い要素は無かったので、新鮮味には欠ける。

グラフィック

演出

古き良きドット絵。味がある。ただ、グロくて不気味なビジュアルが多い故、人を選ぶ要因になってしまっているのも確か。

ストーリー

キャラクター

ストーリーは、テキストをきちんと細部まで読まないと理解できないタイプ。話を重視するタイプには向かないが、考察好きや話は適当でいいというタイプには気にならない程度。

システム

その他

アップデートによる改善が重なっていた為か、あまりストレスを感じずに遊べた。

マップを完全に探索しているかどうかを、一目で判別できる機能があれば尚良かった。

調整

良好。理不尽な場面は無く、敵の攻撃を覚えてキャラを強化していけば、問題無くクリアまで進められる。

簡単過ぎず無茶過ぎずのいい塩梅。足りない戦力は全て探索と発見で補えると言っても過言ではない。

気持ち悪さ
(独自項目)

生々しく痛々しい描写が多く、登場キャラの外見も相まって良くも悪くも気持ちが悪い。

しかし、その突き抜けた気持ち悪さが、今作のとても大きな持ち味となっている。

そういう意味では、不思議と印象に残るゲームだった。

合計:
駄作
凡作
佳作
良作
名作

手堅くまとまったメトロイドヴァニア。

アップデートが何回か施された後に触ったからか、終始あまりストレスを感じずに遊ぶことができた。

ストーリークリアやプラチナトロフィーの取得だけだったらそこまで時間がかからないボリュームなので、気軽に遊ぶには持ってこいのソフトだったと思う。

しかしながら、アップデートで色々なコンテンツが追加されているため、その全てもやろうとしたら結構な時間を遊ぶことが出来るという側面もある。この辺は各々のプレイスタイルと熱量によって遊び方は変わるだろう。

総じて遊びやすいゲームだったという印象を受けたので、この手のジャンルが好きな人は触れてみると楽しめるかもしれない。

もっとも、グロテスクで陰鬱とした雰囲気に耐えられれば、という前提があるが。

終わり。

記事下リンク1 HOME
記事下リンク2 記事一覧
記事下リンク3 今後のプレイ予定
記事下リンク4 難易度リスト
記事下リンク5 トロフィー攻略一覧
記事下リンク6 ゲーム攻略一覧
記事下リンク7 ゲームレビュー一覧
記事下リンク8 雑記・コラム

スポンサードリンク


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です